【教育現場Voice】立場が人を変える!日本語教師のマネージャとして

UITは本当にここからがスタートです。
前職でできなったことを私は今やり直しているんです。」

そう語ってくださったのは、ベトナム国家大学ホーチミン校 情報通信大学(通称UIT)で日本語教師をしている平山先生です。

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。
今回もご覧いただき、ありがとうございます!
日本語×IT教育で世界中の優秀なIT人材を育成しているSun*教育事業の魅力を余すことなく伝えることをモットーにしているこのコンテンツ。
実際に大学の教育現場で教えている先生の想いをお届けします。

「日本語教師がSun*で働くことを選ぶ理由ってなんだろう?」

「Sun*で働く教師の環境ってどんな環境だろう?」

そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。

(今回インタビューにご協力いただいた方)
平山淳子先生
日本では不動産関係の会社で働いていたものの、将来のことを考え、何か専門的な仕事をしたいと感じる
海外旅行好きだったこともあり、海外で働くための一つの手段として日本語教師を選択
日本語教師養成講座で知り合った方との縁から、ベトナムで日本語教師デビュー
その後就任わずか2年で日本語センターのマネージャーになるも、体系だった教師育成ができず、また会社の教育とビジネスのバランスにも葛藤する日々を過ごし、転職を決意
2020年7月Sun*に入社
コロナによる影響とSun*での一次面接のとある一言がなかったら、今の自分はないという
現在はSun*のホーチミン拠点であるUITで中心的ポジションにたち、授業はもちろん組織作りから教師育成まで奮闘中
最近はベトナムライフを満喫するべく、陶芸も始めたとか

平山先生と日本語教師

「私は他のSun*の専門的な先生たちに比べたら、本当にふらっと来たようなものですよ。(笑)」
おっとりとした口調で笑いながら話す平山先生に、思わずインタビュアーも引き込まれて話を聞いてしまいます。
「私は前職で不動産の事務をしていましたが、基本的には人とあまり関わらない仕事でした。変化もなく、将来どうなるかわからない仕事だったので、何か専門的な仕事をしたいと思って転職を決めました。日本語教師という仕事は本当に海外に出るための手段でした。」
日本語教師のバックグラウンドは本当に千差万別。弊社の日本語教師も異業種からの転職や新卒での入社、そして青年海外協力隊を経て入社するなど様々な教師がいます。その中でひときわ『ふらっと感』を自身で強調する平山先生。
続けてこう話してくださいました。

オンラインインタビューを受ける平山先生

「日本語教師養成講座で知り合った方との縁で、たまたまベトナムの日本語センターの就職が決まりました。でも実際に来てから最初の1ヶ月でバイクに轢かれるし、学生から『授業がわかりにくい』というクレームの手紙ももらうし、本当に凹みました(笑)」
エピソードが想像の斜め上でちょっと焦ります。
「教師として試行錯誤ばかりでした。でも、目の前の仕事をやっていたら、2年でマネージャーにもなっていましたね。」
マネージャーというと授業はもちろん、教師の管理も仕事。
平山さんご自身の希望なんでしょうか。


「入社の面接のときは私にそんな期待をしているという話もなかったですし、仮にその話があったら断っていたと思います(笑)。
でも会社ではできることが増える反面、責任も増えてきます。それに対して努力していたらマネージャーになっていて、結局全体で4年間勤務していました。
私って本番に弱くて、みんなの前で話すと震えるタイプなんです。だから管理とかのリーダー的なポジションも自分のキャラじゃないとわかっているんですが、他にだれもやる人がいなくて、気づいたら自分がやっていました。」
ある意味成り行きでなったマネージャー。管理業務で苦労したことは?
「めっちゃあります」
食い気味に歯切れのいい関西弁で答えます。
「やっぱり教師育成です。そのセンターでは日本人の日本語教師は日本採用の新卒でしたが、新卒って可能性もあるし、ある意味(育成環境がなければきちんと成長できないという)危険性もある存在です。ベトナムに来る前に日本で研修をした子もいれば、大学卒業後すぐにベトナムにくる子もいたんですが、会社としての新人育成の仕組みはなかったです。本社とベトナム間の情報共有もありませんでした。
私自身の経験不足もあり、体系だった全体の教師育成のやり方もわからず、ただ授業にフィードバックするくらいしかできませんでした。大阪とホーチミンで拠点間の連携が必要だと働きかけたりはしましたが、そのときのわたしは教師育成についての知識不足で、会社を動かすほど強く主張することができませんでした。
結果、残念ながら日本語教師を辞めてしまった人もいました。
近くに相談できる人もいなくて、社内で協力してくれる人も見つけられなかったから、一人じゃどうしようもないと思って。実はマネージャーになってから、自分が担当する授業数が減ってしまっていたので、自身の教授力にも不安がありました。だからすべてを一から学び直そうと思って、そのセンターを辞めました。」

その後にSun*に入社となったんですか?
「実はそのときフィリピンのIT企業で社内の日本語研修の仕事の内定をもらっていたんです。もともと別の環境でも働いてみたいと思っていたので。3月末だったんですが、内定をもらった次の日にコロナでフィリピンがロックダウンになってしまいました。これは雲行きが怪しいなと思い、でも退職も決まっていたのである意味つなぎとしてホーチミンの実習生センターで3ヶ月くらい住み込みのアルバイトしていました。(笑)」
ここまで全然Sun*の話がでてきませんね(笑)

「そうですね。
そのアルバイトで『実習生の環境悪ない!?』と思いました。現場の先生たちはやる気があっても教え方を専門的に知っている先生ではないので、学生も力がつきませんよね。そこにコロナの影響もあってモチベーションも下がるし、本当に悪循環でした。
そのときに、もうちょっと自分も何かできるかなって思ったんです。本当はベトナムを離れる予定でしたけど。」
何かできるというのは、ベトナムで日本語教育に対しての貢献という意味ですか?
「そうです。それまでに4年住んで、多くのベトナム人に支えてもらった恩もあったんで。なにか恩返ししたいなと。それで新たにベトナムで職探しをしてSun*の求人を見たんです。HCMの大学でエンジニアとして日本就職を目指す学生に教える、と書いてありました。学生たちの未来へのステップがちゃんとあると思って、とりあえず応募して面接を受けてみました。」
ようやくSun*の話にたどり着きましたね(笑)
面接で話を聞いた印象はどうでしたか。
「話を聞いて、途中からずっと断る理由を探していました。(笑)」
面接で一体何があったんですか?(笑)
「大学で授業だけではなく、組織作りをしていく上でリーダー的なポジションの募集だったんですが、日本人は私一人のようでした。
前職でマネージャーをやってうまくいかなかったのもあるし、自分にはできないと思いました。もう断る理由ばかり面接中に考えていました。」

涙ぐむ平山先生

逆にそこから何があって入社したいと思ったんでしょうか。
「面接が終わって部屋を出るときに面接官だった森末先生がぼそっと言ったんです。
『リーダーなんて、「できない~」って言って周りに助けてもらうくらいがちょうどいいんですよ~(笑)』って。たぶん覚えていないと思いますが。
そのときに、それでいいんだと思ったんです。その後は家に帰って、ずっとぐるぐる頭の中で考えて、やってみようと思いました。」

ここで思わず当時の感情を思い出し、目に涙を浮かべる平山先生
自分には向いていないという理由で、管理業務はできないと思っていたものの、やはりそこに対して挑戦したいという想いも確かにあったようです。

いざ入社してみて

「実際にSun*に入社して、UITで勤務を始めたときは私含め3人から始まりました。半年後にはSun*雇用の常勤講師は7人で、非常勤も2名いる状態になりました。本当にここからがスタートです。前職でできなったことを私は今やり直しているんです。」

やり直しているとは?
「経験の浅い先生もいるので、教師の基礎的なことはダナンと連携して実施しているトレーニングをしています。でも、それ以外のところは、各教師が学生の日本就職のために、将来のために考えて実践しています。
その方向がずれていなければそれでいいし、その挑戦を見守れる器を私は身につける必要があると思っています。
UITの教師は教える上で教師としての基礎能力も高く、何より本気で学生の教育に向き合う教師しかいません。なので、全員同じ方向に向かっています。
あとはペースややり方は個人個人の個性だと思っています。」

UITの日本語教師のみなさん

マネジメントに対する捉え方が大きく変わった印象を受けます。
入社から半年経って、ご自身で感じた変化は?
「最初は、みんな何のためにやるのか、授業や仕事全体の目的がわかっていませんでした。ただやらなきゃって。
でも今は違います。目的意識がついて、なぜそれをするのかを常に考えているので、筋が通ってきました。それを実現するために、教師同士で協力しようという思いも強いです。教師間の知識を共有する意義も理解できているし、それぞれの教師の思いや取り組みが実際に形になってきました。その流れに新しい先生も取り込まれています。」
気づいたら、すっかりみんなをまとめ、見守る立場ですが、平山さん自身はどうなんですか?
「自分の授業のレベルも上がって、それを他の教師に伝えられるようになってきたと思います。でもこんな偉そうなことを言うと、森末先生には『まだまだだ』って怒られますね(笑)」

UITの先生方の仲の良さがわかる一枚

入社してから今までを振り返り、Sun*でよかったことをいうと?
「学生の日本就職のためという目標があって、教育に全力で打ち込めて、先生の個性を自分も大事にできる環境です。
専門性が高い先生がいて、その知識も共有してもらえます。
教師は日本語力だけを見ているのではなく、大学の教室をコミュニティと考えて学生の将来のための人格形成・育成の場だと考えています。企業が大学で教えている、教育とビジネスのバランスをとっている新しい環境だと思います。
コロナがなかったら、そして面接の最後の一言がなかったら私は絶対ここにはいません(笑)。

ようやくスタートラインに立ったというUIT これから目指すものとは?
「目指すのはやっぱりジョブフェアです。UITはやっと今年、最高学年がジョブフェアを受ける年なので。今までジョブフェアがどんなものかを経験していないので、それを見越して全体の授業設計をしないと。
それに、UITには学生管理のTCがあえていない環境です。なので、
・TCがやっていることができる先生
他にも、例えば
・教え方を研究して、他の先生に伝えてくれる先生
・テスト評価に詳しくなって、学生のやる気を引きだせるテストが作れる先生
みたいに基礎があるのは前提として、それぞれの専門性のプロになれれば、今のチームワークも相まってジョブフェアも目指せると思います。
その姿が今は少し見えてきていると。まだまだなところもありますが。
はっきり言って、私は華型の教師ではありません。だからこそ、黒子的にみんなが活きる環境にしたいと思っています。UITはこれからが勝負で、半年先、1年先が楽しみです。」

終わりに

メラメラとした情熱を表す先生ではないものの、しっかり先を見据え、地に足つけた運営をしている平山先生。
実はこのインタビューを実施する前に、平山先生の採用や教師トレーニングに携わった森末先生や越本ヒューさんにもお話を聞いていました。
「平山先生は成長の種まきをしている。ああ見えて実はすごい責任感が強い先生だと思う。」
「究極の話をすれば、能力なんて関係ない。結局は立場が人を変えるから。」
そんな話を聞いており、インタビュー中にもそれを実感。何より、前職でできなかったことを今やり直しているという平山先生。
UITはまだまだ本当にこれから。楽しみな大学ですね。

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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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ABOUT US

大原歩美
幼少期から海外に興味を持ち、カナダ、フランス、オーストラリア、イランで生活する。 日本ではヨガスタジオのエリアマネージャー、留学カウンセラー、東証一部上場企業の社長秘書など多岐にわたる職業に従事。 脱公務員で現地企業に就職した夫、3歳の息子とともに2021年からベトナム生活を開始。 将来の目標は世界遺産全制覇。