【教育現場Voice】”学生に感謝” IT日本語教師のリアルな想いに迫る

教師として、日本人として、ベトナムの学生には感謝しかないです。

そう語ってくださったのは、Sun*でIT日本語教師をしている平田先生です。
ハノイとダナンの両拠点でIT日本語を教えている平田先生は元エンジニア。
どんな経緯で教師となり、何を考えベトナムで教壇に立っているのかに迫ります。

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の永田です。
今回もご覧いただき、ありがとうございます!
日本語×IT教育で世界中の優秀なIT人材を育成しているSun*教育事業の魅力を余すことなく伝えることをモットーにしているこのコンテンツ。

「IT日本語教師ってどんな人がやっているんだろう?」

「Sun*のIT教育の価値ってなんだろう」

そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。

*写真はNGということで、後ろ姿のみの登場です。

(今回インタビューに答えてくださった方)
平田 和基(かずき)先生
大学で社会福祉を専攻
卒業後は、自分のやりたいことが見当たらない時期もあったが、一念発起
当時未経験からでも応募できた独立系大手ソフトウェア会社に就職し、ITエンジニアとして7年間勤務
2015年に退職し、青年海外協力隊に応募。中高生向けのICT教育の教師として2年間タイに派遣
任期終了後も、IT教育で世界中の子供達にチャンスを与えるためSun*にジョイン
夢は、アフリカでICT教育をすること

平田先生とIT

ー 平田先生は、大学では社会福祉を専攻したんですよね?

「そうですね。社会的弱者やワーキングプアが生まれてしまう社会構造、生活保護を受けている人たちについて勉強したくなりました。」

ー なぜITエンジニアになろうと思ったんですか?

「大学を卒業したときに、別にやりたいことがなくて1年間ほどフリーターをしてました。
ただ、流石にこのままじゃなぁと思って就職活動をしようと思ったとき、求人雑誌で一番最初に目に入った求人がIT会社の求人だったんですよ。
当時、未経験でもOKってことだったので応募して、ITエンジニアになりました。
正直、当時はなんでもいいかなぁって思ってたのでほんと偶然ですよ。」

ー なるほど、そういえば弊社の代表もこちらで同じようなことを言っていました(汗)。
  でも、なぜITエンジニアから教師になろうと思ったんですか?

「エンジニアとしては7年くらい働きました。プログラマー3年、プロジェクトマネージャーを4年くらいでWEB系ではなくて、組み込み系が主でした。
一定期間働いてそれなりに、自信もつきました。
でもある日ふと、この先の人生を考えてみたときに先が想像できてしまった。この会社で働き続けたらきっとこうなって、ああいうポジションになるんだろうなぁと。
それが…まぁ簡単に言うと性に合わなかったわけです(笑)。

それで、自分の人生を振り返りながら、この先の人生で自分がしたいことを考えました。大学の専攻で学んだ社会福祉がデカいです。
ワーキングプアが生まれてしまう社会構造や、触れ合った社会的弱者の人たち。
そういった人たちと自分で何が違うのかを考えたときに気づきました。

僕はただただラッキーだっただけなんだなって。

僕はお世辞にも良い大学は出ていないし、そもそも授業を真面目に受けていたわけでもない。それに専攻も文系なので、まぁ本当にエンジニアとは無縁なわけです。でも、こんな僕でも、ITエンジニアになれた。
大企業と言われる会社で働くことができたし、給料も人並み以上にもらえました。
努力量は同じ。でも選択で結果が大きく違ってくることを身をもって体験しました。
これを、広く世の中に伝えたいと思ったんです。」

ー なぜ国内ではなく、海外という選択をしたんですか?

「日本を含む先進国では、教育においてもITが注目され、取り入れられてきました。
2020年から小学校でもプログラミング科目が必修になりましたからね。
なので、僕がいなくとも日本の人たちはITの可能性や入り口に触れられるんです。

でも、海外の発展途上国に目を向ければ、まだまだその日を生きることに精一杯な人たちがいる。
僕たちは日本に生まれた時点で世界的に見れば、サイコロでいう6、つまりめちゃめちゃラッキーなんですよ。
ITは誰だって頑張ればできるんですよ。

やると決めたら、だれでも始められる

IT業界の技術は、日進月歩で猛スピードで進化しています。
僕がエンジニアとして働いていたときに使用していた技術は、もう使われていなかったりしますからね。始めるのに手遅れなんてない。

そして、どこからでもできる。

学校に行かなくとも、インターネットがつながれば、ソースなんてネット上のいたるところにおちています。

結局、ITがその国の経済力をあげるうえで、一番簡単なんですよ。
ITに精通している人が開発していくことで、国や言語も関係なく、だれもがサービスを作れる時代です。
アフリカの僻地でもインターネットさえあれば、どこでもサービスが作れる。
でも、その方法を知らないというのはもったいない。
世界を貧困から救うだなんて大それたことは言えないですけど、ITの可能性を知らない人たちに、経済力をあげる一つの方法としてITがあることを教えたいと思っています。」

平田先生が担当しているIT日本語授業の一コマ

平田先生とSun*

ー 未経験からIT業界に挑戦した平田先生だからこそ言える言葉ですね。
  今教えているIT日本語の授業ではどんなことを教えているんでしょうか。

学生たちはこれから日本のIT企業で働くわけですから、彼らが就職した時に困らないように、働くことを想定した実践的なこと教えています。
知識は、大学の他の科目で勉強してますし、興味がある学生はオンラインで自分で勉強するくらい意識高いですからね。

ー 実践的とは具体的には?

実際のIT現場で必要になるコミュニケーション能力が一番大切だと思っています。

ー IT日本語なのにコミュニケーション能力?

IT企業を知らない人からすると、一日中コーディングをしているイメージがあるかもしれませんが、実はコミュニケーション能力が非常に重要視される業界です。
結局、プロダクトを開発するためにプロジェクトに入ったとしても一人で全て開発するわけではありません。チームになって、他者と協力して開発をするプロジェクトでは、円滑なコミュニケーションが必要不可欠です。

そして、当たり前ですがその先にはクライアントがいます。
クライアントは少ないお金、短い納期で最大限のものを要求してきます。
特に日本人は、他の国の人と比べてその要求水準が高い。
要求に拒否をし続けると、クライアントとの信頼関係も築けないです。だからといって、無理難題を常にYESといい続けても実行できない。

相手のふところに入って、要求を聞きつつ、提案する。
難しいこと、できないことは相談しながら、解決策を見つけていく。
技術の知識を知っているだけではだめ、コミュニケーション能力だけでもだめ。
相手の立場に立って考え、相手の言いたいことをつかみ、ほしいものをあげる。それが一番重要だと思っています。

ー 授業でどのようにして、コミュニケーション能力を教えているんでしょうか。

授業ではなるべく発表の機会を作りアウトプットしてもらい、フィードバックしています。
そして、僕だけでなく学生からもなんでもいいからフィートバックしてもらいます。
この際、細かい文法や発音など日本語教育的な指摘をするのではなく、自分の言いたいことを、相手に上手に伝えているかがポイントです。
テキストでのやりとりの際や、ドキュメントを作るときも同様で、どうやったら相手に伝わるかを考え、やらせてみて、フィードバックをしています。

学生の発表にフィードバックする教師
新サービスに対して投資家目線でフィードバックする開発者

自分も第二言語を勉強した経験がありますが、やっぱり第二言語でのコミュニケーションはサボりがちなんですよ。

ー コミュニケーションでサボるとは?

開発した新サービスを日本語で全て説明する学生

例えば日本人なら、日本語で詳細まで伝える能力はあるけど、それを英語とかだとできないから伝えることを諦めますよね。
つまりコミュニケーションをサボる。
でも、それを訓練してちゃんと自分の言いたいことが伝えられないと、日本のIT企業では働けないです。

ー 日本のIT企業での就職を前提として授業を設計しているんですね。
  ちなみに前職はタイで教えていたとのことですが、Sun*の教師としてベトナムで教え、何か変化がありましたか。

ベトナムでIT日本語を教えるのも楽しいですよ。
変化でいうと、先ほど言ったとおり、学習の目的が違うことですねね。
タイではITそのものを教えていましたが、ベトナムではIT業界で働くために身につけておくべきことを教えています。
ですからタイではタイ語で教えていましたが、ベトナムではもちろん日本語で教えています。

ー Sun*で教えて思うことは何かありますか?

やっぱり、学生への感謝ですね。
はっきり言って、日本の経済力は強くないと思っています。また少子高齢化で人材不足が進んでいくので、これから衰退していく可能性すらあるんです。

インターネットでの国境がなくなりグローバル化が進む現在で、今後も到底、世界共通語にならないであろう日本語を勉強し、いつの日か日本で働いてもらうわけです。
つまりベトナムの学生は、将来の日本の助けになってくれているわけですね。僕の仕事は、その学生が活躍できるようになってもらうことです。
つまり将来日本を支えてくれる人の助けになるように教えているということです。
教師として、日本人として、ベトナムの学生には感謝しかないです。

ー 平田先生が目指している教育とは?

教育は平等でないといけないと思っています。
日本人だけが知れる情報があるなら、それは世界が間違っている。
教育が平等になる世界を作りたいです。Sun*で教えている学生は優秀ですよ。しっかり教育を受けて、トップ大学に入学し、家庭環境にも恵まれています。
でも世界には教育を受けられない子ども、境遇に恵まれていない子どもがたくさんいます。そんな人たちにも世界を変える方法として、ITを教えていきたいと考えています。

終わりに

【自分と世界を変える一つのツールとしてITを教えたい】というお考えの平田先生でした。
“学生への感謝”は、日本就職をサポートしているわたしたちこそが、持ち合わせていなければならない大切な考えだなと今回のインタビューで改めて気付かされました。
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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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ABOUT US

永田勝也
Sales Planning
日本では公立高校や大手英会話スクールで英語教育に従事。 その後、バックパッカーやバイクで日本一周などを経験したのち、一念発起し2017年に来越。豊富な語学習得の経験を生かし、日本語教育と英語教育の両方に携わっている。2018年には語学教師としてさらなるキャリア形成のため、ベトナムで働きながらイギリスのLancaster大学でTESOL(英語教授法)修士課程に無条件合格で入学し、2020年に修了。 現在はSun*の教育事業部で日本語教師として活躍しながら、教育現場の視点を生かした施策やコンテンツ配信を担当している。 座右の銘はYou Only Live Once.(人生は一度きり)