【内定者授業】日本式マインドセットを考える授業とは?

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の永田です。
今回もご覧いただき、ありがとうございます!
みなさんはマインドセットという言葉をご存知でしょうか。
最近は、教育分野でもビジネスでもコーチングという言葉がよく使われるようになりましたが、マインドセットもそれに関連して使われるので、耳にしたことがある方もいるかもしれません。

マインドセットとは、経験、教育、先入観などから形成される思考様式、心理状態。
暗黙の了解事項、思い込み(パラダイム)、価値観、信念などがこれに含まれる。

                                      引用:グロービス経営大学院

弊社では、内定を獲得し日本就職を控えた学生に対して、日本で働く上で必要となるマインドセットを身につける授業をしています。以前紹介したインターアクション同様、内定者授業の一環です。

まだまだ勉強は終わらない!インターアクションを学ぶ内定者授業に密着

「日本就職を控えた学生に、なぜマインドセットの授業が必要なのか。」

「そもそもマインドセットの授業では何をどうやって教えるのか。」

今回は日本で活躍できる人材の育成をミッションに掲げるSun*教育事業部のマインドセット授業をご紹介します。

マインドセットを学ぶ意味

実際に授業で使っているスライドの一部

仕事をする上で求められるものは、大きく分けて以下の3つになります。

  • テクニカルスキル
  • ビジネススキル
  • マインドセット

テクニカルスキル

業務に直結するスキルのこと
弊社の学生の場合は大半がITエンジニアとして活躍します。実際の現場で必要とされるITスキル、IT企業で求められるスキルは在学中にもIT日本語の授業や学部の必修授業を通して学びますし、入社後に経験を積みながら学んでいきます。
実際に学生時代に学んだ経験はなかったものの、AIなど先端技術に関する部署に配属になり、先端技術を学びながら仕事をしている卒業生もいます。

ビジネススキル

論理的思考能力やコミュニケーションなどのソフトスキルのこと
ビジネススキルは普遍的な一つの正解がなく、入社する企業によって求められる、または好まれるコミュニケーションは異なります。チャットベースのコミュニケーションが好まれ、細かい言い回しなどを気にしない企業もあれば、口頭で正しい敬語の使用を奨励する企業もあります。こちらも、基礎的な内容は枠組みとして授業で学びつつ、日本で経験を積んで、自分の環境下で求められるビジネススキルを身につけていくことになります。

マインドセット

考え方やモノの見方のこと
例えば、仕事で何かトラブルがあった場合
日本人的マインドセットであれば、トラブル対処はもちろん、根本的な解決としてその原因分析と今後同様のことがおきないように対策を仕組み化します。
しかし、国によってはその場の対処を積み重ねていくのみで、根本的な解決を目指すまでいたらない、ということが往々にしてあります。

日本の常識が世界の常識ではない。その逆も同様です。

外国人である以上、完全に日本人と同じマインドセットは持てませんし、グローバル化の世の中で、日本の考え方が絶対である必要もありません。学生たちのアイデンティティとして、自国のマインドセットも大切にしてもらいたいと思っています。
とは言ったものの日本で働く上で、日本人のマインドセットに触れることで、文化間のすれ違いやミスコミュニケーションを減らすことができることも事実です。
マインドセットにも一つの正解はありませんが、あくまで例として日本人のマインドセットに触れ、それを自分にどう落とし込むか、ということを考える時間が必要です。

マインドセットの授業とは?

この授業では、「入社1年目の教科書」を課題図書として使います。

有名な本なのでご存知な方も多いかと思いますが、この本には全部で50のキーワードがあり、それらのキーワードが日本で社会人として働く上で新卒の学生には価値のある内容、すなわち求められるマインドセットです。
今の時代に合わないものも一部あるかもしれませんが、それも含めて日本のマインドセットに触れるという意味で、課題図書としています。

授業は以下の流れで進行します。

  1. (授業前)毎週指定されたキーワードを事前に読んで、自分なりに理解する
  2. (授業内)指定されたキーワードの中で、自分にとって一番大切だと思うモノを一つ選び、理由とともに授業で発表
  3. その内容に対して、賛成や反対、質問など必ず他の人もフィードバックするようにし、様々な意見に触れながら理解を深めていく
  4. 毎回の授業の最後には、指定されたキーワードの中で一番大切だと思うものをグループで決めるコンセンサスをとる練習も実施

2020年12月には、日本就職を控えたマレーシアのMJIITの学生たちには全5回で毎回10キーワードずつ読んでくることを課題として実施しました。あ、もちろん、本は全て日本語で書かれています。

ただし、この授業では正しい日本語で正確に話すことを目的にしていません。というのも、どうしてそのキーワードが大切なのか、その本質を考えることが課題だからです。
また、学生たちも自分で調べながら進めていくことができます。
実際に会社で働いても、社内の会話やメールなどのやりとりで知らない言葉は必ず出てきます。
その都度、そこで思考が止まっては仕事ができません。全体的な概要をつかむことに慣れることも大切ですし、わからないことを自分で調べたり、ときには周りに質問しながら進めていくことを習慣にすることが必須なのは言うまでもありません。

授業の様子

第3回目の授業の様子をお届けします。
この授業は、Google Meetを使ったオンライン授業で、学生が発表しているときには、Jam boardを板書がわりにしています。

実際に授業で使った板書(Jam board)

学生は全6名なのですが、そのうちのある2名の学生の内容の意見をまとめました。
キーワードの説明と、なぜそれが大切なのか、自分の生活にどう生かせるか本当にいろいろな意見が出てきて、よく準備していることが伝わります。
特にキーワード27を選んだ学生は、キーワードの本質を捉えていると思います。
ちなみにこの回では、25の「社会人の勉強はアウトプットがゴール」で全員コンセンサスをとりましたが、この主張もおもしろかったです。というのも、

  • 知識のインプットだけでは意味がない
  • アウトプットは目的で、そのプロセスとしてインプットがある。27の『自分にとって都合のいい先生を探せ』はインプットの手段であり、目的ではないから、一番大切なのは25だ

という意見になりました。
学生たちはN2,N3レベルなので完璧な日本語ではありませんが、しっかり自分の意見を論理的に主張していました。
さらに学生に5年後の目標も聞いてみました。アウトプットは目標でもある、という意見が出たので、今の経験、会社で働くこれからの経験をどうアウトプットして、5年後どんな自分でいたいか、を考えてもらうためです。

学生たちの答えとして、以下のような様々な目標が出てきました。

  • マレーシアに内定先の企業の支社を作って、そこで働きたい
  • 自分の専門知識だけではなく、投資や金融にも手を出したい
  • 日本語のスペシャリストになりたい 
5年後の目標を話す学生

実際にまだ勤務を開始していない学生なので勤務内容などは具体的には分からず、ある程度想像の話にはなってしまうのは事実です。
しかし日々の生活でどうやって学び、それをどうやって自分の生活に落とし込むか、すなわちアウトプットするか、という考え方ができる人はなかなかいませんね。

終わりに

今回はマインドセットの授業についての紹介でした。
ちなみにこの授業では、私は議論のファシリテーターとして、そしていち社会人の先輩として参加しています。
先輩と言うとちょっと偉そうですが、日本企業で働いていた経験から、キーワードに対して経験を踏まえたわたしなりの解釈を伝えます。
また、学生の意見に対しても質問をぶつけたりもします。その逆も然り。

冒頭でもお伝えしましたが、マインドセットに100%正解はないと思っています。
大切なのは、そういった考え方に触れ、その意味を探り、自分に落とし込み、自分の視野を広げていくこと。それが自分の行動を変え、可能性を広げることになると信じています。
わたしたち教育事業部の目標は、日本で活躍できる人材の育成です。日本語が上手、技術力が高い、ただそれだけでは、日本社会での活躍も不十分でしょうし、学生も自分の人生の時間を使って日本に行く以上、有意義な生活をしてもらいたいと思っています。
日本式マインドセットが、学生はもちろん採用していただく企業様にもプラスになると信じ、日々授業をしています。

なんだか熱苦しく語ってしまいましたが、この記事で弊社の教育事業の内容を少しでもイメージしていただけたら幸いです。
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ABOUT US

永田勝也
Sales Planning
日本では公立高校や大手英会話スクールで英語教育に従事。 その後、バックパッカーやバイクで日本一周などを経験したのち、一念発起し2017年に来越。豊富な語学習得の経験を生かし、日本語教育と英語教育の両方に携わっている。2018年には語学教師としてさらなるキャリア形成のため、ベトナムで働きながらイギリスのLancaster大学でTESOL(英語教授法)修士課程に無条件合格で入学し、2020年に修了。 現在はSun*の教育事業部で日本語教師として活躍しながら、教育現場の視点を生かした施策やコンテンツ配信を担当している。 座右の銘はYou Only Live Once.(人生は一度きり)