ベトナムでITを日本語で教える!?HEDSPIの教育プログラムの内容を大公開!(後編)

Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の永田です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!
これが2回目の投稿です。わたしたちの事業や学生の様子など、みなさんにいろいろなことが共有できるので、早くも記事を書くのが楽しみです!
さて、今回の内容ですが、前回に引き続きわたしたちSun*がベトナムを中心に展開しているHEDSPIという教育プロジェクトの授業の中身についてのご紹介です。前回の記事がまだの方は下記のLinkからどうぞ。

ぜひ最後までお読みください!

一般日本語はどんな内容?

この授業の目的は【日本人とのコミュニケーションに必要なスキル】を身につけることです。
各学年で授業時間数や頻度は変わるものの、1年生から4年生まで全体で650時間勉強します。
入学したての1年生はひらがなやカタカナなどのレベルから勉強を始め、その後文法や会話練習、リスニング練習などを通して、コミュニケーションに必要なスキルを身につけていきます。学年が上がるにつれて、もちろん授業のレベルもどんどん上がります!3年生や4年生になると、ディスカッションやプレゼンテーションなどビジネスでも必須となる発信力も磨いていきます。

日本語でベトナムの方言について説明する1年生

ちなみに2019年度は1年生の学生たちでもプレゼンテーション大会を実施しました。まだまだ初級レベルの学生でしたが、

  • ベトナムの伝統的な料理
  • ベトナムの一般的な大学生活
  • 定番のデートコース(笑)

など、個性豊かなトピックでプレゼンテーションをしてくれました。もちろん日本語で、ですよ!
写真の学生、けっこう様になっていませんか?
こちらでその様子が見れますので、学生がドキドキしながらも奮闘している様子を感じてみてください。

実践IT授業ってどんな授業?

3年生でちょっと大人になった学生たちは、一般日本語の授業に加えて、実践IT授業もスタートします。
みなさんは【実践IT授業】と聞いて、どんな授業内容を思い浮かべますか? 

  • 「難しいカタカナの専門用語を教える?」
  • 「ユーキャンみたいなプログラミングやデザインなど、ITの実務レベルの内容を日本語で学ぶ講座?」

さまざまなイメージを持たれるかもしれません。この授業はを一言で表すと、【日本のIT企業で働くためのフレームワーク】です。
ITの専門用語はもちろん、コーディングや実際のHP作成、ウェブサービスの提案、それらを日本人に向けてプレゼンテーションをする、など日本のIT企業で働くことを前提に、そのために必要なスキルを学びます。
日本の大学と共同でプロジェクトを実施することもあります。もちろん授業は日本語で行いますよ。

実践IT授業を担当している講師もただ者ではありませんので、そちらも紹介させてください。
この授業では、プロジェクトマネージャーの経験を持った一流のIT業界経験者の日本人や、実際に日本のIT企業で勤務していたベトナム人教師を講師として迎えています。
一般日本語の日本語教師とは完全に分担されており、ITに特化したプロ教師です。

IT講師の説明を熱心に聞く学生
グループでプロジェクトを考えています

(控えめに言っても、知識、経験を積む上で最高の環境・・・)

すみません。ちょっと心の声が出てしまいました(笑)。
冗談はさておき、日本のIT企業で活躍する上で、学生の努力はもちろん、学ぶ環境はやはり大切ですよね。

渡日前に参加する内定者向け授業

3年生の終わりになると、学生たちはSun*Job Fairという就職活動のイベントに参加し、日本企業からの内定取得を目指します。
無事に日本企業に内定をもらうことができた学生は、卒業までまったり過ごしたり・・・
ということはもちろんなく、引き続き内定者向けの授業に参加します笑。

いざ日本に行って困らないように、日本語のさらなるレベルアップはもちろん、ビジネスマナーや働き方、また、働くマインドなどを中心に学ぶ授業です。
つまり【日本で活躍するための商習慣を理解する】ことを目的にしています。
外国人と一緒に働くということに対して、この記事を読んでくださっているみなさんも不安に思いますよね。もちろん日本社会に溶け込む学生も、同じように不安があります。
そこで、報連相の習慣や、職場での好まれるコミュニケーションなど、いわゆる日本のビジネスで求められる振る舞い、習慣、マインドなどを内定者向けの授業では教えています。

ビジネスマナーについて説明するヒュー先生
ビジネスマナーがどうして大切か考える学生

学生にとっても、日本社会でストレスなく、充実した生活をする上で大切な内容です。お互いの文化を尊重しつつ、理解を深める、そんな関係がいいですよね。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
今回はHEDSPIの授業内容について細かく説明してみました。
各授業の内容を簡単にまとめると、右の表のようなイメージです。
日本のIT業界が彼らによって今後どのように変わるのか、とても楽しみです。

ハノイ工科大学HEDSPI授業内容

ここまでHEDSPIについて前編・後編に渡って読んでいただき、ありがとうございました!
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それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

ABOUT US
永田勝也Sales Planning
日本では公立高校や大手英会話スクールで英語教育に従事。 その後、バックパッカーやバイクで日本一周などを経験したのち、一念発起し2017年に来越。豊富な語学習得の経験を生かし、日本語教育と英語教育の両方に携わっている。2018年には語学教師としてさらなるキャリア形成のため、ベトナムで働きながらイギリスのLancaster大学でTESOL(英語教授法)修士課程に無条件合格で入学し、2020年に修了。 現在はSun*の教育事業部で日本語教師として活躍しながら、教育現場の視点を生かした施策やコンテンツ配信を担当している。 座右の銘はYou Only Live Once.(人生は一度きり)