MJIITのパートナーはSun*1択!教育から就職までコミットできるのはSun*だけ!

みなさんこんにちは!Sun*教育事業部の池内です。
今回はマレーシア日本国際工科院(通称:MJIIT)の魅力や今後の展望を、独立行政法人国際協力機構(通称:JICA)専門家の岡野貴誠(おかの たかせい)さんにお伺いしました。
実はMJIITは2011年にJICAの支援を受けて設立された学校で、JICAが現在まで大きく関わっています。
岡野さんは2018年からJICA代表のプロジェクトリーダーとしてMJIITに関わっている方で、Sun*とMJIITを繋げてくださった方でもあります。
今回の記事では、そんな岡野さんに伺ったインタビューの様子をお届けします。

JICAの専門家の方がなぜSun*をパートナーとして選んだのでしょうか。

その理由をご理解いただけます。ぜひ最後までご覧ください。

今回インタビューに協力いただいた方
岡野貴誠さん(左)
隣の方はMJIITの学長であるAli院長
岡野さんのプロフィール
大学卒業後は青年海外協力隊員としてブルキナファソ国に派遣
その後JICA専門家として、15年以上ベトナム、ルワンダ、エジプトなど世界各国で教育に関するプロジェクトに携わる

海外生活エピソード

ー はじめに、今までのご経験の中で、なにか忘れられないエピソードを伺えますか?

「1つ目はベトナムで経験したことです。
私は、2007年に2ヶ月間、ハノイ工科大学でのHEDSPIプロジェクトの立ち上げのためにハノイに滞在しました。
プロジェクトの立ち上げは、実施機関と一緒に取り組まなければいけません。
ですが、プロジェクト立ち上げのために赴任したにも関わらず、私の知らないところでミーティングが行われていたり、相談なしに重要な決定がなされていたりと、共同で事業を進める、ということがうまくできずに本当に苦労しました。
特に、JICA専門家としてのはじめての派遣だったので、組織間の調整や、異文化間のコミュニケーションの取り方など戸惑った思い出があります。
そういった意味で、ハノイ工科大学には今でも思い入れがあります。

2つ目はエジプト滞在時に経験したアラブの春です。
エジプトにはエジプト日本科学技術大学を立ち上げるために9年間赴任したのですが、途中、アラブの春の影響で、学生や教職員の授業や仕事のボイコットが行われ、最終的には学長が退任する出来事がありました。
エジプト国内全体が非常に混沌としていて、社会の先行きが不透明な状況でのプロジェクト運営は初めての経験でした。
2度国外退避にもなりました。

エジプトで同僚の方と
エジプトで学生向け説明会を担当する岡野さん

一方で、そんな状況でも学内に教育に対して熱い思いをもつ教職員も多く、とても励まされました。
アラブの春をきっかけとして、プロジェクトを運営するJICA専門家という立場というより、エジプト日本科学技術大学の一員としてエジプトの教職員と一緒に仕事をするようになったと思います。
通常では考えられないような、IT課のマネージャーに就任したり、大学職員の採用面接や採用後の人材育成まで 携わってました。」

岡野さんとMJIIT

ー その後、2018年にMJIITに赴任されたんですよね。MJIITはどんな特徴があるんですか?

「MJIITの一番の特徴は、マレーシア国内でもっともレベルの高い理工系大学、マレーシア工科大学内にあるということだと思います。
マレーシア全国からトップレベルの理系学生が集まります。
ほとんど全ての学生が日本にとても強い興味があり、日本就職を目指している学生もたくさんいます。
教育面では“日本式工学教育”をコンセプトとしており、日本の理工系大学の教育・研究システムに近いかと思います。
具体的には、実験や実習に力を入れたカリキュラムが組まれていたり、大学4年次にはゼミに所属し大学院生と一緒に研究を行う研究室教育が導入されています。

これらはマレーシア国内の他の大学でやっているところはないと思います。
日本の有名企業と共同ラボを立ち上げ、教員と学生が企業との共同研究を行う等の連携も増えています。
このような連携を通じて、学生は日本企業に親しみを持つとともに、日本文化や職業倫理も学んでいきます。」

ー 私も学生たちと話す機会が多いのですが、どんな質問に対しても端的に答えられ、頭の回転が速いと感じています。
共同ラボが増えていくのも企業が学生の優秀さに気付き始めているからではないでしょうか。

岡野さんとSun*のつながり

2019年にMJIITの皆さんにSun*のベトナムオフィスご訪問いただいたのですが、何がきっかけだったんですか?

「先ほど私の経歴でも簡単にお話ししたのですが、実は現在御社がやっているHEDSPIプログラムのプロジェクト開始準備のために2007年にハノイに赴任しました。
その際は、正直言うと『日本語が話せるIT人材の育成なんてうまくいくのだろうか?』をいう疑問がありました。(笑)
その10年後、JICA本部でスリランカにおけるIT人材育成の調査を担当することがあり、当時のプログラムに 関して調べたところ御社の取り組みを知り、JICA事業終了後に同大学のプログラムを引き継がれ成功されていることに驚きました。
そして、マレーシアに赴任後、MJIITもIT人材の育成をやっていきたいという意向があり、ぜひお話を伺いたいと考えてベトナム出張時にご連絡を差し上げました。
授業の様子を視察したり、御社との協議を通じて、多くの卒業生が日本就職を希望し実際にその夢を叶えている、ということに改めて驚くとともに、ぜひMJIITでも同じようなプログラムを実践したいと強く感じました」

ー その後、実際に2019年9月に我々が貴学を訪問させていただく機会をいただきました。
その1ヶ月後には提携に関する調印を行わせていただき、Sun*の特別コースを開設させていただくこととなったわけですが、なぜこのようなスピード感でSun*と協働していただくことなったのでしょうか。

「一番大切なことは、御社が教育・人材育成までコミットするというビジョンにMJIITが共感したからだと思います。
先ほども述べたようにMJIITの学生は優秀です。
従いまして多くの日系人材企業から
『貴学内でジョブフェアをさせてください!貴学の学生さんの日本就職をお手伝いしますよ!』
とのお声がけをいただきます。
しかし御社の場合は

『一緒にもっと質の高い教育を学生に提供しませんか?』

というご提案でした。

パートナー契約調印式

MJIITとしてより良い教育を学生たちに提供できるのはとても大切なことです。
学内の教職員に相談をしましたが御社と協働することに反対する方はいなかったと思います。
また、MJIITでは、今後IT人材の育成も広げていく計画です。
ハノイ工科大学ですでに数年の実績がある御社はぴったりのパートナーだと考えております。」

ー とてもありがたいお言葉、ありがとうございます!
我々も今後も引き続き貴学とは協働させていただきたいと考えておりますのでとても嬉しいです。
現在1年ほどのパートナーシップですが、今後Sun*に期待されることがございましたら最後にお聞かせいただけますでしょうか。

「MJIITの学部は機械精密工学、電子システム、化学プロセス工学の3学科があり、電子システム学科の中でソフトエア開発やインターネットセキュリティ分野のコースも立ち上げ始めています。
先ほども申し上げた通り、御社はベトナムですでに実績がおありですので、MJIITのユニークネスの一つとして【日本語IT人材】にフォーカスしたコースを一緒に設立し、共同運営するのもおもしろいと思います。
日本、マレーシア双方の社会や産業界のニーズを調査する必要はありますが、1、2年の間に実現することも十分できると思います。

また、日本の大学生向けの教育プログラムを共同で運営するのも面白いのではないかと考えています。
現在日本の大学生のサマープログラムの受け入れを多く行っていますが、英語教育の提供がメインです。
こちらを御社と【英語/日本語+ITプログラム】として運営することができれば、マレーシアの学生も参加することもでき、より多くの大学生に来てもらうことが可能ではないかと考えています。」

ー ぜひ実現に向けて協力させてください!岡野さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。

終わりに

今回は、Sun*外の方にお話を伺いました。
外部の方にこのようにご認識いただいていることはとても嬉しい反面、もっともっといろいろ勉強し、考えていく必要があるとも気づかせていただきました。
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それでは次回の更新をお楽しみに。